天使の歌声で魂を揺さぶるXJapanのスーパーボーカリスト Toshi②

Toshi
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photo credit: ChairWomanMay XJapan_MSG_10112014_211 via photopin (license)

X Japanになった直後のTOSHI

1993年12月、X Japanは、taijiのラストライブ「破壊に向かって」の東京ドームのライブを終えて以来、東京ドームのステージに戻ってきた。 この時には、すでにTaijiの後任のベースとしてHeathが加わり、海外進出をするためにバンド名を”Ⅹ”から”X Japan”に変えていた。 

(出典:YouTube)

この頃もTOSHIは、相変わらず天才的なMCでステージを盛り上げていた。?下の「青い夜」の映像を見ると、Heath、Yoshikiにマイクを向けて近づいても逃げられHideだけがTOSHIと一緒になんとかステージを盛り上げようとしているのがわかる。

(出典:YouTube)

ステージでも他のメンバーを気遣って「大丈夫?」とよく言っていたTOSHIだが、実は自分が「大丈夫?」と言ってもらいたい心境だったのかもしれない。
1995年から他のメンバーもTOSHlもソロ活動が多くなる。
ロックオペラ「ハムレット」で相手役を演じた若手新人女優の守谷香”運命の女”と知り合う。

(出典:YouTube)

この頃、Yoshikiの体も限界の状態になっていて「再起不能」とまで言われた

この時点で、もうすでにX Japanに危機的状況が訪れていた

YoshikiとX Japanメンバーに距離を置くようになったTOSHI

1996年頃音楽番組POPジャムで「DAHLIA」のレコーディングでかなり苦しんだTOSHIのことをYoshikiやHide、他のXJapanのメンバーが気遣っているのがわかる。まだカルト教団のセミナーを受けてはいない時だが、すでにTOSHIが心を病んでいたことわかる。女優の守谷香との交際を始めていた。

1997年1月、TOSHIがXJapanを脱退する3か月前のTV出演。

明らかに以前のTOSHIとは雰囲気や歌い方が違っている。でもこの時のTOSHIも客観的に見ると、とってもカッコいい!!

(出典:YouTube)

TOSHIのXJapanからの脱退、XJapan解散へ

ダウンタウンのTV番組「HEY! HEY! HEY!」の動画を見ると、ダウンタウンとのトーク中もTOSHIは、Yoshikiから一番離れた場所にいる。
TOSHIがYoshikiと距離を置きたがっているように見える。
↓1996年にミュージックステーションにXJapanが出演して新曲”DAHLIA”を披露した時のもの。この頃のTOSHIがなんだかクールな雰囲気に見える。ロッカーらしくてカッコいいのだけど。
https://youtu.be/0lS8m5JoNjE?t=38
(出典:YouTube)
「HEY!HEY!HEY!」の放送からわずか3か月後の4月にTOSHIがXJapanを脱退。同年9月22日、YoshikiがX Japanの解散を発表した。
 1998年12月31日、X Japanのラストライブを開催。 

「Rusty Nail」の後、TOSHIが「いよいよX Japanのラストライブの日を迎えた。みんなそれぞれにいろんな思い、いろんな感情があると思う。と言った瞬間、Yoshikは、すごいパワーでドラムをたたき始めた。

その時、Yoshikiは、怒りの感情をドラムにたたきつけていたのだった。

TOSHIは、それを見て「今日は全部そんな思いをそんな感情を、全部解き放して、全部ぶちまけて、、気合い入れていくぞ~~!!」とあおった。

そして、続いて「WEEK END」そして「Dahlia」の時もYoshikiは怒りの感情をドラムにぶつけた。

Yoshikiの表情は怒りから悲しみへ変わっていた。                「Dahlia」の演奏の途中、TOSHIがYoshikiの側に来た時に一瞬微笑んたが、すぐに悲しい表情になってしまった。TOSHIは、その表情を見て一瞬歌うのをやめてしまった。

「Dahlia」の演奏後、Yoshikiはドラムを破壊し始めた。彼は、何度もドラム破壊をしたが、この時はどうにもやり場のない感情からドラムを破壊したのだろう。

Yoshikiのやるせなさを想うととても切なくて悲しい場面なのだけれど、この時のYoshikiは、いつにもましてカッコよかった。Yoshikiはこの時、XJapanが解散せざるを得ない悲しみと悔しさを抑えずに思いっきりドラムを破壊することで解き放ったのだ。

「破壊から始まる創造」とHideが言っていたように、ある意味では、この時にしっかりとYoshikが負の感情、特に破壊的な感情を出したことが、XJapanの再結成へ向かうことができたんではないかと思う。

TOSHIはこの頃、すでにカルト教団から罵倒と暴力を受けていたということがTOSHIの本に書かれているラストライブのMCの時、その光景がフラッシュバックして言葉に詰まってしまった。その時にhideが「TOSHI君、ぱあっと。ぱあっと」と言ってくれたので、幻聴が消え、我に帰ることができたという。hideは、ラストライブの始まりから終わりまでラストライブを盛り上げようとしていた。 
(出典:YouTube)
Yoshikiがドラムソロを終えた後に「ForeverLove」をTOSHIが歌っているとYoshikiがTOSHIに近づいてきてTOSHIを力強くぎゅっと抱きしめた。
2人は泣きながら抱きしめ合っていた

    photo credit: jus10h X Japan 10/11/2014 #69 via photopin (license)

この時、Yoshikiは本当はTOSHIにかなり頭にきていたので、殴って帰ってしまおうと思っていたが、TOSHIを見たら幼いころからずっと知っているTOSHIだった。それで、思わず抱きしめてしまったという。  
Yoshiki「本当にいろいろあったけど、これから先もずっとTOSHIは友達だと思うし…と、この時、MCで涙をこらえながらYoshikiが言った。

(出典:YouTube)

X Japanが再結成されて再び活躍してる今でも、この動画を見ていると胸が張り裂けそうになってしまう。X Japanメンバー全員が悲しみに沈んでいるから。

XJapanのメンバー達は、宙を見つめ、今までのXJapanの活動を思い出していたのだろうか? それとも「XJapanの解散について納得がいかない自分」をどう受け止めようかと考えてたのか?

Hideはまるで心の中にぽっかり穴が開いてしまっているようだ。           Hideの悲しげな表情がとても切なすぎて、見ていて辛くなる。

TOSHIも悲しい顔をしている。

Yoshikiはひたすらピアノを弾き続けている。

PATAとHeathは呆然とした表情をしている。

この10年後、XJapanが再結成しなかったら、私はあまりにも辛すぎてこの映像を見ることができなかったと思う。

「The Last Song」を感情をこめて歌い上げるTOSHIがあまりにも悲しく、そして美しい。

(出典:YouTube)

Toshlは、2018年1月~3か月間、オールナイトニッポンプレミアムのパーソナリティをつとめて、その間毎回様々なゲストが来た。

キスマイの藤ヶ谷太輔がゲスト出演した際にToshlに禁断の質問をしてしまった。(49:30~)

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(出典:YouTube)

藤ヶ谷君の方からのガチな質問は、「XJapanさんが解散のライブの時、本当は2DAYSやるはずだったということを聞いたのですが、なぜ1日になってしまったのですか?」という内容だった。

私はこのあまりに単刀直入すぎる質問に凍りついた。Toshlの声のトーンが低くなり、少しだけ困ったような様子がラジオを通じて伝わってきた。「やっちゃったね、パンドラの箱を空けちゃったね、あなた」と思いながら、Toshlを見守るような気持ちで、私は聞いていた。

Toshlは決して言葉を濁さずに、当時の状況をわかりやすくストレートに話した。その時の状況を話し、hideが言った言葉も出てきた。ラストライブの時の出来事がToshlの中で長年フタをしてきて、今ここで開けなければならなくて本当はきついのにToshiがしっかり相手にわかるようにきちんと答えてあげたのが、誠実で本当に素晴らしいと思った。

Toshlは「あの時の事を思い出すだけでいたたまれない気持ちになる」と本音を言っていた。

 

これほどまで、Toshlは辛かった過去を乗り越えられているんだと思い、改めて彼の強さと誠実な心に感心した。

その後は、X時代の紅のアレンジの話でhideのこと、そして、Taijiの話も出てきて嬉しくなった。キスマイの藤ヶ谷君は、本当にXJapanのファンでライブにも行ってるから純粋にXJapanのことが深く知りたかったのだろう。

ゲストというよりも1人のファンとして引っかかっている事を質問したのだと思う。

洗脳されていた頃のTOSHI

👇1998年X Japanを脱退直後のTOSHI。

自宅の部屋の至る所にぬいぐるみが置かれていて、中には盗聴器が仕掛けられていた。

そして、この時の妻との仲睦まじくしている様子は全てやらせだったという。

(出典:YouTube)

TOSHIはこの頃、完全に洗脳された状態だった。誰かに依存しないではいられない心理状況だった。

しかし、こんな心理状態でもTOSHIはクラックコンサートで素晴らしい歌唱力を披露していた。やはり、TOSHIは、天才的なボ―カリストだ。

X Japan再結成、復活へ

1997年のXJAPANの解散から9年が経った2006年の秋、YoshikiはTOSHIからの電話を受けてロサンゼルスで8年ぶりに2人は再会した。
しかし、この時まだTOSHIは目覚めていなかった。
実は、この時TOSHIは教団のリーダーから「XJAPANを再結成し、お金を持ってこい」と言われたことで、Yoshikiに会いにロサンゼルスまで来たのだった。  しかし、これがきっかけとなってXJapanは再結成へ向かって動き出した。
約10年ぶりに再会したYoshikiとTOSHIは最初は、XJAPANのことや音楽の話を全くしなかった。2人は元々が幼なじみなので、「ああいう奴いたよね」など小学校の頃の共通の友達のことや、楽しい思い出話に花を咲かせた。
しかし、それでもこの時に会ったTOSHIは、Yoshikiの知っている幼馴染のTOSHIとはまだ少し違っていると感じたとYoshikは言っていた。

photo credit: jus10h Yoshiki Classical 4/28/2014 #13 via photopin (license)

やはり何十年も一緒だったので、目一つ見れば僕はわかった。僕の知っているTOSHIじゃなかった。あの時は」と。Yoshiki は、TOSHIにまだ少し違和感を感じていた。   

「でも何か一緒にやっていけば知っているToshlが戻ってくるんじゃないかなって思った」とYOSHIKIは思った。このときYOSHIKIはToshlにどうしても歌ってほしい曲があった。それは、亡きhideのことを思い書いた曲「Without You」だ。再会後、2人だけでスタジオで演奏した際、Toshlの歌声を聴いたYOSHIKIは「楽しかった時代のX JAPANもToshlとの思い出も自分の中でよみがえってきて、同じようにToshlも歌っている瞬間は昔のToshlだというふうになってきて、これは再結成したらまた何かが変わるかな」と感じたと、この頃の自分の心境を涙ながらに明かした。

 それがきっかけとなり、X JAPANは再結成を果たしたー

 2007年10月22日、YoshikiはX JAPANの再結成を宣言。

 そして、その後・・・

ファンに向けて渋谷で行われた「XJapan復活会見」。

これを見ると、TOSHIが洗脳から抜け出してくれるきっかけをYoshikiが作ってくれたことに心から感謝の気持ちになる。XJapan復活は、YoshikiがHideとXJapanの復活を約束し、そのチャンスをつかむための努力をし続けてきてくれた結果だ。

(出典:YouTube)

Yoshikiは、自分にオファーが来ていたアメリカ映画「ソウ4」の挿入曲をXJapanの曲として作ることにし、これをきっかけにXJapanが再結成をすることにした。      

記念すべきXJapan再結成の瞬間は、XJapanのメンバーだけでなく、この10年間絶え間なく応援し続けてくれていたファン達と一緒に迎えたいという気持ちから、「I.V.」のPVの撮影にファンを同席させることに。

 Yoshikiは、XJapanの再結成の喜びをファンと分かち合いたかった。

これは『チャンス』だと感じた。また、一緒にバンド活動を始めてスタジアムやドームでやっていけば、どこかで(TOSHIが)目覚める日が来るんじゃないかと思った」

👇TOSHIがXJapan再結成後も2010年頃まで洗脳が抜けずに苦しんでいたことがわかる映像。

(出典:youtube)

X JAPAN解散、ラストライブ、そしてhideの死。そして、XJAPANに試練が続いた。それでも、XJAPANメンバーが

この試練を乗り越えて10年後にXJAPANが再結成を実現できたことは、奇跡(Miracle)だ!!

2008年、XJapan攻撃再開の夜~破滅に向かって~創造の夜

この時のTOSHIは、X JAPANに帰ってきて、まるで水を得た魚のように歌ってる。 これまでの辛かった経験も全て自分の糧にしてパワーに変え、歌に乗せているようだ。

解散する前のX JAPANのラストライブの感動のシーンを再現するかのようにTOSHIは元気に生き生きしながらライブを盛り上げた。

この時には、まだLUNASEAのSUGIZOはXJapanのメンバーではなかったが、サポートメンバーとして、このイベントに参加した。ウェス・ボーランド( リンプ・ビズキット)、リチャード・フォータスガンズ・アンド・ローゼズ)の2人が特別ゲストとして「X」と「オルガズム」を盛り上げに来てくれた。

XJapanのファンは、このXJapanの復活ライブ「攻撃再開の夜」で生まれ変わったXJapanを見ることができ、言葉で言い表せないくらいに感動した。

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そして今は世界のXJapanのボーカリストToshlとして

X JAPAN再結成後、TOSHIは徐々に洗脳から抜けていき、名前の表記を「Toshl」に変えた。そして、X JapanのボーカリストToshlとして完全に復活を遂げた。

YoshikiとToshl, X JAPANメンバーが夢に描いた世界進出は現実のものとなった。世界の舞台で活躍するX JAPANは、ファンの誇りであり、日本の誇りだ。
            photo credit: jus10h X Japan 10/11/2014 #32 via photopin (license)

(出典:Youtube)

XJapanのフロントマンであるボ―カリストToshlがプロのボーカリストとして一番大切なことを語ってくれている。

Toshlの歌唱力がキープできている秘訣とは何か。

やっぱり声の状態を保つこと。いつでもベストパフォーマンスができるように、身体を整える、心を整えることが一番大切なことです。毎朝、納豆と玉ねぎをくちゃくちゃと回して食べています。そして、オーガニックのりんごと人参の生ジュースをスロージューサーで作って飲んでいます。体の抵抗力を養い、体の良い状態を保つのに良いと思って毎日それを一年以上続けてきました。前に、身体の調子を崩して、ちょっと精神的にも肉体的にも大変作ってらい時期がありました。だけども、やっぱり食生活を見直したらすごく身体もシェイプされて元気になりました。」

XJAPANのメンバーとして一番難しいことは何ですか?

Yoshikiが作ってくる楽曲、あるいはメンバーが作ってくる楽曲を、そのアートを作り上げるために僕の歌声を整えて、そのリクエストに負けないように出していくことです」 Toshl

            photo credit: ChairWomanMay XJapan_MSG_10112014_286 via photopin (license)

復活後のToshlの声は、さらにクリアな声質になり、美声に磨きがかかっている。   

👇日産スタジアムの時のアコースティックギターでの「Forever love」。      SUGIZOのバイオリンの美しい音色とToshlの天使のような声が調和して、心に染み入るようなハーモニーを生み出している。 

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感動名場面「アコギを持ったTOSHI」アコギを持ったTOSHI ~X Japan TOSHI with Acoustic guiter
ルナフェスのライブ後のインタビューで、日々是好日」と前向きに語っているToshil。すっかり元気になったToshiを見ることができて、幸せな気持ちになる。さらに歌にパワーがみなぎっていると思う。

(出典:Youtube)

洗脳、離婚、自己破産など様々な苦難の中から復活したToshi。       あれほどの地獄の日々を過ごしているToshilがこんなにも元気にパワーアップしている姿を見て、「人間ってあんな大変なことがあってもこれほどまでに元気に立ち直れるものなのか?!!」と驚きを感じてしまう。

👇XJapan(X)を結成し、メジャーデビューし、その後Toshlが洗脳されるまでのXの話をインタビュアーの若林豪がTOSHIから引き出して内容を話している。Ⅹ時代の初期のXJapanは、PATA以外のみんなが個性が強すぎてTOSHIは結構大変だったんだと思った。

 (出典:YouTube)
Toshlには、XJapanという帰ってこられる故郷があったから立ち直れたのだろう。ソロ活動も大切だが、XJAPANのボーカリストToshlとしての活動も大切にしてほしい。

👇2008年、まだ洗脳中だった頃のToshl。リハーサル中カメラに近づいてドアップで歌ってくれている。(2:17~30、2:49~55) とても綺麗な声。

(出典:YouTube)

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これからもToshlは自分らしさをどんどん出して、さらに輝いていくだろう。

  We are X !! We are X !! We are X !! 

photo credit: nicolecolecole X Japan world tour live in Hong Kong via photopin (license)

2015年のルナフェスの時のXJapanのライブ。XJapanのメンバー全員が生き生きとしてすごくカッコイイ!!特に、この時のToshlがカッコイイ。

(出典:Youtube)

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