LUNASEA、ラルクアンシエル、黒夢、ジャンヌダルクに大きく影響を与えてきた摩訶不思議なカリスマバンドDEAD END
LUNASEAのメンバーが主催する音楽フェス、ルナフェスは2015年、2018年と2度開催され、2015年のルナフェスの時はⅩJapanとして参加した。
そして、2015年のルナフェスの時のエンディングではLUNASEAのRyuichiがステージに全参加バンドを集めて「PRECIOUS」を演奏した。
この時にDEAD ENDというバンドのボーカリスト、MORRIEさんの美声を聴き、DEAD ENDのことが何かすごく気になってた。
演奏が終わった後にYoshikiとMORRIEが抱き合っているシーンが見られる。
(出典:YouTube)
↓こちらの動画は、かなり高画質。21:00~出演バンドがステージで演奏。
(出典:YouTube)
Ryuichiがソロアルバムの中でDEAD ENDの「Serafine」をカバーし、SUGIZOはDEAD ENDのトリビュートアルバムでギターを弾いた。
それもあり2015年のルナフェスでDEAD ENDのステージにRyuichiとSUGIZOがゲストとして登場。この時、SUGIZOはアコギを弾き、Ryuichiは憧れのMORRIEさんと一緒に「Serafine」を歌った。Ryuichiは以前に自分のソロアルバムでこの曲をカバーしている。
1.PSYCHOMANIA 0:39~
2.SERAFINE(with RYUICHI、SUGIZO) 8:19~
3.Devil Sleep 15:52~
(出典:YouTube)
DEAD ENDは、ボーカル:”MORRIE”(大塚基之)、ギター:”YOU”(足立祐二)、ベース:”CRAZY Cool -Joe”(増本正志)、ドラム:”MINATO”(湊雅史)の4人で構成されているバンド。
ただし、ドラムスのMINATOは再結成後はレコーディングのみ参加し、ライブではサポートメンバー(山崎慶、LUNASEAの真矢ら)がドラムを叩いている。
?DEAD ENDのメンバー。(手前からMORRIEさん、”CRAZY”Cool -Joeさん、MINATOさん、YOUさん)
SUGIZOもMORRIEさんをLUNASEA結成前から30年以上敬愛し続けている。LUNASEAのメンバーたちは、DEAD ENDのようなバンドを目指してLUNASEAを結成した。RyuichiもかなりMORRIEさんを敬愛していて、初期のRyuichiの風貌はMORRIEさんそのもの。
以下、音楽サイト「ナタリー」より引用(natalie.mu/music/pp/deadend/page/5)
──HYDEさんはいつ頃DEAD ENDを知りましたか?
HYDE 「SHAMBARA」(1988年発売メジャー2ndアルバム)の頃です。音楽的に枠にとらわれてないところに一番グッときましたね。その当時ってメタルはメタル、パンクはパンクじゃなきゃダメというか、ジャンルを限定しがちだったというか。その点DEAD ENDはすごく自由でカッコよくて、そこに一番惹かれたかな。
──ではご自身としても、かなり影響を受けたと。
HYDE そうですね。あと、L’Arc-en-CielのメンバーもみんなDEAD ENDが大好きだったので、「じゃあこの曲やるよ」って言うとみんなすぐ弾けるんです。別にコピーしようと意識しなくても、自分の中に染み込んでいて。かなりやりまくってましたね。
(中略)DEAD ENDの楽曲はメロディが美しいんですよ。美しくてキャッチー。基本的にはメタルの楽曲の作り方ですよね。ギターリフがあって、そこにメロディを乗せていくっていう。
同じく「音楽ナタリー」より
──ではボーカリストとしてのMORRIEさんの魅力ってどういうところでしょう?
HYDE 耳なじみがよい歌声なんだけど、自由奔放でカッコいいところかな。その両方を一緒に表現するのって実はなかなか難しくて、どちらかに寄ってしまうケースが多いと思うんですけど、どちらも高いレベルで表現できるからこんなに愛されてるんじゃないですかね。もちろん声質っていう根本的な要素もあると思うけど。
──MORRIEさんはL’Arc-en-Cielを初めて聴いたときの印象を覚えてますか?
MORRIE 最初は「DUNE」っていうアルバムです。1993年くらいだったと思うんですけど、周りから「これ、DEAD ENDみたいですよ?」といって聴かせてもらったんですけど、あんまりDEAD ENDっぽくは思わなくて。でも彼らが作っていた世界観はけっこう気に入りましたね。その後もチラチラと聴いてましたけど、HYDEが独特のいい声をしてるので、僕は好きでしたよ。
(引用:natalie.mu/music/pp/deadend/page/5)
このDEAD ENDというバンド、ⅩJapanやLUNASEAほどの人気が出なかったものの、その独特の音楽性と世界観、MORRIEさんのヴィジュアルの美しさからずっと根強くコアなファンがいてフォローされ続けている。1990年に一度解散しているが、その後20年ぶりに再結成し、現在ではさらに新たなファンも増やして現役で活動し続けている伝説のカリスマバンド。
そして古くからYoshikiはDEADENDのメンバー達と付き合いがあり、DEAD ENDのドラマー湊(”MINATO”)さんのことを尊敬しているという。ちょうどXのデビューした1989年にはDEAD ENDは既に4枚のアルバムを出していて、鹿鳴館(ここで対バンしたこともあるのだろう)、日比谷野外音楽堂など、あちこちでライブをやっていたから一緒になったりしていたのだろう。
DEAD ENDは、他のⅩJapanのメンバーとも親交がある。
ここ最近ではPATAがDEAD ENDのベーシスト”CRAZY”Cool-Joeのソロのライブにゲスト出演した。
PATA Officialより
【ライブ情報】
COOL-JOE
CHCKEN GEORGE & GARDEN Presents
“CRAZY” Rock Night Vol.3今年もPATAの出演が決定しました!
下北沢GARDEN
9月20日(金)神戸CHICKEN GEORGE
9月28日(土)
DEAD ENDの1989年の映像を見て「彼らはⅩJapanやLUNASEA以前にヴィジュアル系の原型をつくっていたバンドだったんだ!」と新たな発見をした。
DEAD ENDもインディーズ時代から鹿鳴館などのライブハウスを中心に活動していた。
この頃のDEAD ENDのビジュアルをみると、Morrieさんの髪形にToshiが似せて、ベースのCRAZY Cool-Joeさんの衣装や髪形をTaijiが少し真似していたようにみえる。特にCool -Joeの?サングラスをしてちょっと悪そうなベースのイメージにTaijiが憧れていたのではないか?
(出典:YouTube)
DEAD ENDの不朽の名曲「Serafine」
何とも言えないほど、美しい曲。イケメンMORRIEさんが独特のミステリアスなムードを漂わせて歌うのがたまらない。Ryuichiは、この曲をソロアルバムでカバーしている。しびれるほどにカッコイイ!!
(出典:YouTube)
デビュー当時のRyuichiのルックスが、若い頃のMORRIEさんにそっくり!!😊
RyuichiのMORRIEさんへの強いリスペクトが伝わってくる。
(出典:YouTube)
ⅩJapan以前にビジュアル系の原型を創り上げていたDEAD END
DEAD ENDは、インディーズ時代にアルバムをリリースしインディーズ史上初の2万枚のセールス記録をつくり、1987年に華々しくデビューするが、1989年ドラマーMINATOが脱退したために解散。その後それぞれソロで活動していたが、2009年DEAD ENDを再結成。
そして2012年のデビュー25周年目に全国ライブツアーを行なった。次の動画は、その時のもの。最近のDEAD ENDもすごくカッコイイ。
「I want your love」(2012年)
ノリノリのロック。勢いがあってテンポもある曲で80年代の活気のある時代に作られた曲だと感じる。
(出典:YouTube)
「Good morning Satellite」(2012年)
ギターリフが聴いていてクセになってくる曲。
DEADENDの曲は、稀有な才能を持つ天才ギタリスト、YOUが奏でるギターの刻みが心地よく耳に響いてくる曲が多い。
「Embryo Burning」(2012年)
(出典:YouTube)
SUGIZOやHYDE、清春、yasuが参加したDEAD ENDトリビュートアルバム
2013年にはDEADENDに影響を受けたミュージシャンたちがカバーしたトリビュートアルバムがリリースされた。
ジャンヌダルクとAcid Black Cherryのボーカルのyasuは、DEAD ENDトリビュートアルバムで「So Sweet So Lonely」を歌っている。
この曲は、ロックというより聴かせてくれる甘く切ないバラードでDEAD ENDの曲の中でも特に人気のある曲。次の動画は映像は制作した方がイメージして作り上げたもの。ありがたいことに歌詞を付けてくれている。
(出典:YouTube)
オリジナル、DEAD ENDの「So Sweet So Lonely」(1989年)
日比谷野外音楽堂でのライブの映像。DEAD ENDの4人、MORRIEさん、Joeさん、Youさん、MINATOさんのかっこ良さは今見ても惚れ惚れするほど。特にMORRIEさんの若い頃の声が今と全く違って高い。しかもすごくセクシー。
これは、ジャンヌダルクのyasuやHYDE、清春はじめ、多くのビジュアル系のミュージシャン達が惚れるのも当然だ。
(出典:YouTube)
ラルクアンシエルのHYDEはDEAD ENDトリビュートアルバムでお気に入りの曲「Embryo Burning」を歌った。
(出典:YouTube)
黒夢の清春、ラルクアンシエルのHYDEと仲良くフェスに参加してるDEAD ENDのMORRIEさんやメンバー。近年、清春はMORRIEさんのバースデーライブなどに出演している。今年2019年8月16日にはMORRIEさんが長年お住いになっているニューヨークで、MORRIE&清春でジョイントコンサートを行なった。
(出典:YouTube)
SUGIZOの2020年12月にリリースしたアルバム『愛と調和』のラストに収められた、DEAD END の「So sweet so lonely」
SUGIZOは、2020年12月23日にコロナ渦で疲弊した人達へ癒しを感じさせてくれる楽曲を集めたアルバム『愛と調和』をリリース。
↓SUGIZOがオリジナルアルバム『愛と調和』に込めているコンセプトについて語っている。
(出典:YouTube)
このアルバムのラストの曲としてSUGIZOが愛するバンドDEAD ENDの名曲「So sweet so lonely」をSUGIZOがバイオリンで奏でている。とても美しくて心に響いてくるSUGIZOのバイオリンの音色。
SUGIZOのDEAD END のギタリストYOUへの愛情とリスペクトが感じられる。
「So sweet so lonely」は、YOUの🎸ギターソロが数か所ある、素晴らしい、DEAD END の不朽の名曲。
(画像引用元:SUGIZOインスタグラムより)
コロナ禍で分断が加速し、利己主義の果てに疲弊しきっている現代社会。SUGIZO、3年ぶりとなるオリジナルアルバムは、傷付いた人々の心に優しく浸透する聖水のようなヒーリングミュージック。
縄文の利他的な平等社会にインスパイアされ、見出したのが『愛と調和』という主題。本作は、ポストパンデミックの新しい世界を見据えた救済のアンビエントである。(文章引用元:tower.jp)
↓DEAD END の「So sweet so lonely」のミュージックビデオ。実に素晴らしい、YOUさんの🎸ギターの音色が堪能できる、DEAD END の名曲。
(出典:YouTube)
昨年2020年6月6日にDEAD END のギタリスト、YOUさんが亡くなった直後にSUGIZOがインスタグラムにYOUとの思い出の一枚の写真を投稿していた。
その後、3年ぶりのオリジナルアルバム『愛と調和』を発表した時にもSUGIZOはYOUさんの🎸ギターにかなり影響を受けたことをメディアのインタビューで話している。
そして2021年1月のRyuichiもメディアの取材で影響を大きく受けたギタリストとしてYOUさんのことを話していた。。DEAD END のYOUさんは、それほどLUNASEAのメンバーに大きな影響を与えてきた偉大なギタリストなのだろう。
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SUGIZO×MORRIEのコラボレーション
SUGIZOが最も敬愛する先輩であるMORRIEさんに作詞をお願いして共作した曲「光の涯(はて)」。SUGIZOのソロ20周年アルバム「ONELESS M」のラストの楽曲として収められている。
(出典:YouTube)
SUGIZOが語るMORRIEさん。
そして「光の涯」の制作についてSUGIZOがコメントをしている。SUGIZOはMORRIEさんを長年リスペクトし続けている。
「光の涯」は、SUGIZOの死生観など深い意味がこめられた曲。
↓MORRIEさんからSUGIZOへのコメント(SUGIZOのソロ20周年アルバム「ONELESS M」リリース時のもの)
始めに世界ありき。音楽的才能に恵まれたギタリストは数あれど、音楽を通じて独自の世界を実現しようとしているギタリストは稀にしかいません。SUGIZOはそんな世界を持っている数少ないギタリストの一人だと思っています。そして、ここにSUGIZOの世界と私の世界の融合が果たされました。死、すなわち永遠の無の眠りの果てには何があるのだろうか。そんなことに思いを馳せながら歌いました。あなたの永遠のレクイエムに。
MORRIE(DEAD END/CREATURE CREATURE)
(文章・画像引用元:https://www.universal-music.co.jp/sugizo/20th-comment/)
「光の涯」は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』第4弾のエンディング曲として歌をアイナ・ジ・エンド(楽器を持たないパンクバンド”BiSH”のボーカル)がカバーし、リリースされた。
SUGIZOは、『ガンダム生誕40周年』として総合音楽プロデューサーをつとめている。SUGIZO自身が40年以上の熱烈なガンダムマニアとして有名だ。
(出典:YouTube)
再結成し、新たに若いファンを増やしているDEAD END
Ryuichi、SUGIZO、HYDEや黒夢の清春がリスペクトし続け、今もビジュアル系の後続のバンドに直接的・間接的に影響を与えて続けているカリスマバンドDEAD END。
YoshikiがリスペクトするドラマーMINATOが在籍したバンド。
これだけの大きな影響力があるカリスマバンドであるだけにDEAD ENDのライブを一度は観たいと思う人は多くいることだろう。今後のライブ情報をチェックして私もいつかDEAD ENDのライブを生で見たい。
最近はあまりDEAD ENDとしてライブをやっていないようで、MORRIEさんがソロ活動を積極的にやっている。
↓MORRIEさんのTwitter
サイト管理人が聴いたDEADENDの曲の中でも特に気に入ってる曲、I Want Your Love。
聴きやすく、ノリが良いメロディアスな曲。
(出典:YouTube)
DEAD ENDの人気とライブの盛り上がりが伝わってくる。
↓「Sacrifice of the the Vision」
(出典:YouTube)
「Blue vices」
リズミカルでノリの良い曲。ちょっとクセになるメロディアスな曲。なんてかっこいいバンドなんだろう!
(出典:YouTube)
これがⅩJapanの前にヴィジュアル系の元祖をつくっていたバンドだ。さすがにカッコイイ。
そしてXJapan(当時、X)がデビューして出てきて、”東のX、西のDEAD END”と肩を並べていた時期もあったらしい。
最後にに悲しいお知らせです・・
DEAD ENDのギタリスト足立“YOU”祐二さんが昨日令和2年6月16日に敗血症のため永眠されました。56歳でした。(上にリンクを貼ったMORRIEさんのTwitterの一番上の方に【大切なお知らせ】というTweetがあって、そこにYOUさんの訃報についてDEADENDが出したお知らせのリンクが貼ってあります。)
YOUさんは、素晴らしい類を見ない?ギターテクニックとメロディーセンスで、曲を彩り、魅了してくださいました。YOUさんの作った曲は、?ギターのリフがカッコ良い曲ばかりです。今も、YOUさんの?ギターを刻んでいる音が耳に心地よく響いてきます。
YOU(足立祐二)さんのご冥福を心よりお祈りいたします。亡くなられて本当に残念でたまりません。
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