ラウドネスのTaiji ~Taiji in LOUDNESS~

taiji
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X Japanを脱退した後のTaiji

Taijiは、X Japanを脱退後、1980年代半ばに海外進出を果たしていた実力派ヘヴィメタルバンド、“ラウドネス”に加入した.

ラウドネスは、高崎晃(ギター)・樋口宗孝(ドラム)が率いている日本屈指の本格実力派のバンドだ。それだけ、Xにいた頃からTaijiのベーシストとしての実力が認められていたということだ。

Taijiが加入した時は、ラウドネスの第三期。当時のボーカルは、すでにアメリカで活躍してたE.Z.OのメンバーだったMASAKIこと、山田雅樹だった。

 

Taijiをはじめ、ラウドネスのメンバーの演奏テクニックのレベルがとても高くてものすごくクールでカッコイイ!!

「Black Widow」PVより 

(出典:YouTube)

Taijiはラウドネスでは本名である「Taiji Sawada」の名前で活動した

Taiji はファンからTaijiという名前だけでなく、本名の「沢田泰司」としても知られるようになる。

沢田泰司(Taiji)がいたラウドネス第三期

「Waking the dead」。この曲、リズムがノリやすくて個人的に大好きな曲。Taijiもノリノリでベースを弾いてて、すごくカッコ良い。

「Waking the Dead」、以前にスぺルを「Walking」と間違えて覚えてしまい、「日本語で”歩いてる死者”か~」って曲名を書いていたけど訂正します。”起きてくる死者”ですね。

ベースを弾くTaijiがあまりにカッコ良すぎて、惚れ惚れして見入ってしまう。晃さんの華やかなギターソロに負けない迫力あるベース音で、しっかりボトムを支えてる。

ライブ映像のエンドロールで “BASS:Taiji Sawadaとクレジットされているのを見て感激する。エンドロール後、ライブ会場から外に出ていくTaijiが出待ちしてるファンに微笑んで可愛いエクボが見える?

※↓”WAKING THE DEAD”

(出典:YouTube)

上の映像のエンドロールでかかっている曲 「RACING THE WIND」

この動画のエンドロールを聴いて「この曲、かっこいい。なんていうの?」って思った方が多いようなのでアップしておきますね。Taijiのいたラウドネスの第三期のアルバム「LOUDNESS」の中に収録されている曲。

(出典:YouTube)

Taijiはラウドネスに加入する前にラウドネスのセッションオーディションに参加していた。 そのことが理由でXをクビになったのではないかとも言われている。
ギターの高崎晃はTaiji加入後のインタビューで「Taijiのことは、デビュー前から知っていて実力を認めていた。前から友達みたいな感じで。
Taijiの加入について高崎晃は、前任のベーシスト山下昌良からの推薦があったことと、高崎晃がTaijiと以前からの付き合いがあり前任の山下昌義が辞めたタイミングが合ったことなどが重なったことが理由だったと言っている。

Taijiはラウドネス加入後にすぐにレコーディング合宿に加わり、ベースを猛練習し、レベルアップさせ、ライブでラウドネスファンにXにいた時以上の素晴らしいベースプレイを披露した。

ラウドネス在籍時のTaijiのライブでの表情はとても生き生きしていて、別人。その姿はまるで海に解き放たれたサメ」のよう

X(XJapan)のTaijiもかっこ良くて好きだが、ラウドネスのTaijiは、より自然な感じだった。ただひたすらに集中してベースをカッコ良く弾いているTaijiを私はもっと好きになった。

Taijiの表情がXにいた時よりもずっと明るい。そして、超絶カッコイイ~!!

「SLAUGHTER HOUSE」

「開演します」の声の後、Taijiが「ハァ~!!」と、勢いよく気合を入れているが入っている。( ´艸`) Taijiがステージに出ていく後ろ姿がすごくセクシーで勇ましい。

(出典:YouTube)

「S.D.I」

オリジナルメンバーの頃からおなじみのヒットナンバー「S.D.I」

この曲の演奏前、Taijiが即興でジャズのフレーズを弾いているTaijiはさりげなく即興で対応できる力が特に素晴らしいと高崎さんと樋口さんに高い評価を受けた。

樋口さんは、めったに人を褒めない人だったらしいが「Taijiとはフリーでもいいから(ギャラなしでも)音を出したい」と惚れ込んでしまっていたらしい。

(出典:YouTube)

「EVERYONE LIES」

この曲の後半、高崎晃さんのギターソロの後にTaijiのベースソロが続き、曲の最後を盛り上げている。2人を見ていると息が止まりそうなほどカッコイイ!!

5:38~樋口「オイ、お前、後ろばっか見てんなよ〜」
Taiji「見てないっすよ〜」
樋口「大丈夫かよ〜オイ」
Taiji「頑張りま〜す!」

↑舞台裏でTaijiと樋口さんがやり取りしている会話が面白い。

(出典:YouTube)

「Twisted」では、特に2:44~4:38 ベースがすごく目立ってチョッパー(スラップ奏法)を楽し気に披露するTaijiが見られる。

(出典:YouTube)

「Hell Bites」

後半、泰司と樋口さんのリズム隊の息が合っていて、すごい盛り上がってく。さすがにTaijiは、樋口さんから認められるだけの腕があったんだなァとここでも実感する。

(出典:YouTube)

加入した当初、それまでのラウドネスファンから、特に前任ベーシストの山下昌良のファンからのブーイングがすごかった。なぜならTaiji目当てでラウドネスのライブに来る女性がものすごく多く黄色い声がライブ会場に響いていたからだ。

そのため、往年のファンのブーイングに対抗すべくTaijiは裏で血のにじむような努力をした

高崎晃さんによれば、「半信半疑の(ラウドネス)ファンもいたんだろうけど、ツアーをやってるうちにみんな泰司を認め出していた」らしいラウドネス脱退後、ラウドネス時代のライブ映像を見たTaijiがその頃の自分を思い出して涙を流していたという
Taiji自身が、この頃にベースをそれまで以上に弾きまくっていたと言っていた。しかも、ベースの弾きすぎで腕が腱鞘炎になったらしい
その努力のかいもあり、他人をほめることがめったになかったラウドネスのドラムの樋口宗孝もTaijiことを絶賛し、相当惚れ込んでいたらしい。
Taiji脱退後も樋口さんは「Taijiとならギャラがなくてもすぐにやりたい」と言っていたらしい。

天才的ギタリストの高崎晃氏や、ボーカルのMASAKIに可愛がられていてライブの中でも頻繁にからまれて楽しそうにプレイしている。ラウドネスのライブ映像では、ものすご~く楽しそうなTaijiの笑顔をたくさん見ることができる。

ラウドネスのTaijiはほとんどがすっぴんのためTaijiの美しい素顔をたっぷり拝める( ´艸`)

ラウドネス第三期のライブ(Taijiがいた時期のラウドネス)を見ると活き活きした満面笑顔のTaijiが見られる

初期の頃からのラウドネスの代表的な曲「Crazy Night」。

ボーカルのMASAKIもTaijiもすごく楽しそう。Taijiもこの曲が大好きなのだろう。

(出典:YouTube)

Taijiの憧れのバンド、ラウドネス

Taijiは高校生の頃にラウドネスに憧れて夢中になってコピーしていた。

この頃のラウドネスのメンバーオリジナルラウドネスメンバー、ボーカル二井原実、ギター高崎晃、ドラム樋口宗孝、ベース山下昌良。

Taijiにとってラウドネスの(オリジナル)メンバーは雲の上のアイドル的存在だった。ラウドネスは、1985年に世界進出し、ニューヨークのロックの殿堂、マディソンスクエアガーデンにモトリークルーの前座として出演、初の日本人アーティストとして堂々プレイをし、全米、ヨーロッパ、そして世界で注目を集めていた。
ベースの山下さんが高崎晃さんや樋口さんにTaijiのことを「彼なら」と推薦してくれたことがきっかけでTaijiはラウドネスにベーシストとして入ることになったという。憧れの人に推薦してもらえるなんて、Taijiはかなり嬉しかっただろう。

(出典:YouTube)

マディソンスクエアガーデンにモトリークルーの前座として出た時の映像。

マディソンスクエアガーデンのライブを観に来たニューヨーカー達の多くがラウドネスに注目をしていた。中には「ラウドネスはモトリークルーを吹き飛ばす。」なんてことまで言う人もいた。特に、高崎晃さんの人気がすごい。

初期のラウドネスのメンバーがまだ20代で、めちゃくちゃ若い。私はこの頃からラウドネスが好きだ。当時、ラウドネスはジャパメタ好きの人は誰でも知ってて曲を聴いていた。タッカン(高崎晃)がギターを弾く真似をする人や樋口さんがドラムを叩く真似をしている人も結構いた。X(X Japan)がメジャーデビューする少し前の時代だ。

(出典:YouTube)

ラウドネスでTaijiが見せたベースのスーパーテクニック

LOUDNESSの「LOUDNESS」で、Taijiのソロ2分40秒~見られる。

(出典:YouTube)

Taijiは、スラップ奏法(チョッパー)を得意としていた。

↓「EVERYONE LIES」の最後の方でベースソロがあり、ふんだんにスラップ奏法が盛り込まれている。チョッパーをクールな顔でさらりとこなしてる泰司がかっこいい。

 (出典:YouTube)
LOUDNESSに在籍した時代のTaijiは、ギターとのユニゾンプレイによって重厚なアンサンブルを創ることを徹底した。高崎晃さんとの高速リフにおけるユニゾン、そして「「ジャック・オフ・ビブラート」と呼ばれるテクニックまでも取り入れていた。要所要所で流麗なフレーズ(X時代から素晴らしいフレーズづくりの才能を発揮していた)を盛り込み、山下昌良の時代には見られなかった、スラップ奏法(チョッパー)によるベースソロを披露した。         (参考URL:Wikipedia)

プロのミュージシャンの目から見てもTaijiがいかに素晴らしいベーシストだったかがわかる。

ベーシストの比較をする動画がYoutubeで見られる(Taiji  VS HEATHなど)。ただ、TaijiのⅩJAPAN後の経歴、その後の評価などを見ても唯一無二の存在であるため、比較すること自体に全く意味がない。比較される相手もかわいそうだ。相手がHEATH以外の誰であったとしても。比較するよりもいろんなベーシストのプレイを見て楽しむ視点を持つことがいいのではないかと私は思う。
「2人のイケメンベーシストTaijiとHEATH」もどうぞXJapanの2人のイケメンベーシストTAIJIとHEATH

ラウドネスの高崎晃さん、樋口宗孝さんとTaijiの師弟関係

TaijiはもともとXJapanのメジャーデビュー前の頃から高崎晃と知り合いで友達のような付き合いがあった。そして、実力を認められて気に入られていたこともあってXの脱退後すぐにラウドネスに加入した。

Taijiが高崎さんから「ラウドネスに加入しないか」と言われたのは、TaijiがXでの最後のライブ「破滅に向かって東京ドーム3DAYS」を終えた一週間後のことだった
高校時代からラウドネスの熱狂的ファンだったTaijiは、加入してすぐにスタジオで音合わせをした時に髙﨑晃さんから「もう10年くらい一緒にやっている感じがする」と驚かれたらしい。    

1992年1月、Xの脱退後すぐにラウドネスの新アルバム「LOUDNESS」のレコーディング合宿が行われて、Taijiはそこに合流した。

毎日長時間夜中遅くまでレコーディングが行われた。夜食と一緒に少しアルコールも入って夜中遅くまでミーティングが続いた。Taijiはこの時あまりにもべースを弾きすぎて腱鞘炎になったらしい。

Taijiは、Xから実力派ヘヴィメタルバンドであるラウドネスに入って、Xにいた時以上にベースの実力を上げていった。

10代の頃からラウドネスの大ファンだったTaijiはラウドネスに加入できてさぞや嬉しかったことだろう。

俺が音楽をやるっていうのは、尊敬しているバンド、影響を受けたバンドを初めて聞いたときの興奮を教えてあげたいみたいな気持ち、そういう部分っていうのは別に使命ではないんだけど、やっぱりありますね。 – TAIJI

(ラウドネスの晃さんと遊んだ時)晃さんがちょっとベース弾いて、俺がギター弾いてたんだけどサ、そしたらあの人凄まじいの、ベースでも。口で“タカタタカタ”とか言えないくらい速いの!びっくりしちゃった、俺。「ベースは弦が少ない分だけ弾きやすいなー」とか言っちゃって(笑)TAIJI

それまでラウドネスは何度もメンバーを変えながら活動していたが、Taijiの属した第三期ラウドネスは、オリジナルに続くほどの素晴らしいメンバーだったとファンの間でも言われている。

演奏の上手さもあるが、それ以上にこのメンバーはビジュアル的にすごくカッコ良い。

👇「SLAUGHTER HOUSE」

同じアルバム「LOUDNESS」に入ってる曲。イントロからすごい迫力あってかっこいい。

(出典:YouTube)

「FIRE STORM」

Taijiが楽しそうにそして真剣にベースを弾いている。この曲は曲の展開が激しくて面白い。1:44 笑顔で演奏してるTaiji→4:50~Taijiが真剣な表情でベースを弾いてる姿がたまらなくセクシー。

(出典:YouTube)

第三期ラウドネスを復活される動きもあったらしい。Taijiも第三期の復活を強く願っていた。樋口さんとTaijiが亡くなったので、今はもう2人しか残ってないのだが。

Taijiと高崎さんやドラムの樋口宗孝さんとの付き合いは、Taijiがラウドネスを脱退してからもずっと続く高崎晃さんの自伝にTaijiのことが書かれている。

高崎晃さんが言うには、

「俺らメンバーも(Taijiを)やめさせてないしTaijiもやめてない」

そう。・・・つまりTaijiは、ラウドネスを脱退してないということ。

Taijiは今でもずっとラウドネスのメンバーだということだ。そしてTaijiは、さらにⅩJapanのメンバーでもある。

Taijiのブログを読むと、高崎晃さんとの交流や高崎さん、樋口さんをはじめとするラウドネスのメンバー、オリジナルメンバーも含めた全員にTaijiが可愛がってもらっていたことがよーくわかる。亡くなった直後にオリジナルメンバー全員から追悼コメントがあった。

おそらく少年の頃からラウドネスのコピーをし、完コピしていたTaijiはラウドネスのオリジナルメンバー全員から認められ、愛されていたのだろう。

  Taijiは、高崎さんを「晃師匠」と呼んで慕っていた。

(画像引用元:twitter.com/hashtag/第3期ラウドネス)

以下、My First Small Sing’s (http://wooopeee1012.jugem.jp)からの引用

2008年の春、樋口さんの病気が発覚した後、TAIJIは「今いちばんやりたいことは?」の質問に

「もう一度、樋口さんのタイコで高崎さんと雅樹さんと、LOUDNESSをやりたい」

と言っていた。

TAIJIにとって樋口さんは、少年時代からのHEROで、2年間放浪した後もTAIJIを救ってくれた恩人。そんな状況で書かれた追悼文だから、なおさら胸が打たれる。

 (画像引用元:twitter.com/loudness228)

樋口さん、涙は、あなたにふさわしくないものです。もし天国というものが存在するのならば、あなたの刻む鼓動を支える血に再びなり、リズムという奇跡に酔いしれたい。
太陽を見るたびにあなたを想い、リズムを刻みます。
 どうか天国にいる先人たちよ、彼に祝福を...。
ありがとうございました。また逢いましょう....そのビートで。

「樋口宗孝追悼ライブ2010」の画像検索結果

2008年11月30日に樋口宗孝さんが亡くなり、翌年2009年に樋口さんの追悼ライブが中野サンプラザで開催された。Taijiは、第三期ラウドネスのメンバーとして16年ぶりに加わった。

故・樋口宗孝さん

その日の朝、ブログでTaijiは「魂こめて弾いてくるからさ!」と、つぶやいた。そして、

この時も高崎晃(晃師匠)とTaijiはこの時もぴったりと息の合ったプレイをしていた。

樋口さんの追悼ライブでの「Black Widow」では、Taijiと晃師匠のユニゾンプレイが観られる。

(出典:YouTube)

2009年11月の樋口さん追悼ライブを締めくくった「Let It go」。

超豪華な出演メンバー全員がノリノリで演奏し、盛り上がった。

長年のラウドネスファンの奥田民生、LUNA SEAの真矢などの顔ぶれも見られる。

(出典:YouTube)

【関連記事】「多くのロックバンドに影響を与えてきたラウドネス」☛XJapanやB’zなど多くのロックバンドに影響を与えてきたラウドネスの存在

翌年の2010年11月14日にも行われた、故 樋口宗孝さんの追悼ライブがホール規模の場でのTaijiのラストライブになった。(C.C.LEMONホールにて)

 

Xだけでなく、ラウドネスでもしっかりと存在感があったTaiji。

この追悼ライブのDVDが出された時には樋口さんとともにTaijiもラウドネスの   メンバーとして追悼されるような形になった。ラウドネスのオリジナルメンバー全員(亡くなった樋口さんを除く)からTaijiの死の直後に追悼コメントが届いた。

高崎晃(G)コメント

まだまだこれからのアーティストなだけに、泰司の死は残念で仕方ありません。彼は人生の最期までロックを貫き通したと思います。ご冥福をお祈りします。

ニ井原実(Vo)コメント

Taiji君が20年ほど前、「二井原さん、いつまでも格好いいロックやってくださいね」と恥ずかしそうに、照れながら言ってくれたことが、今でもとても印象に残っています。心より追悼の意を表します。

山下昌良(B)コメント

あまりに突然の悲報に深い悲しみでなんとも言えないです。彼は誰もが認める日本を代表するロックベーシストであり素晴らしい才能を持ったロック魂の塊のアーティストでした。

本当に残念でたまりませんが、泰司のロック魂を僕を含め、数多くのアーティストが受け継いでいきます。

(引用元:音楽ナタリー)

XJapan、ラウドネスと輝かしい功績を残してきた、Taiji。たくさんのアーティストが彼の死を悲しみ、Taijiのロック魂を忘れずに胸に刻み付けている。今もTaijiはラウドネスのステージにも立っているのかもしれない。 Taiji Forever!!
 
↓ラウドネスの代表的な曲「Crazy Docter」。
Taijiが歌詞を口ずさんでいる。Taijiが高校生の頃からよく聴いていた曲で、ラウドネスのお馴染みのナンバー。

(出典:YouTube)

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